文化的配慮欠いた旅行投稿で豪インフルエンサーが批判を浴びる

オーストラリア出身のインフルエンサー、Sophia Begg(SNS名:Sopha Dopha)が、東京での観光写真投稿を巡り、フォロワーから「文化を軽視している」との批判を受けています。投稿では、ラーメン、抹茶、電車など“典型の日本旅行”を切り取った写真が並びましたが、選ばれた背景音楽や衣装が物議を醸しました。

投稿内容の詳細によると、写真とともに使用されたのが中国語ラップの楽曲だったこと、さらに日本語のロゴ入りTシャツを着用していた点が、「日本文化を記号化・演出化している」との指摘につながったとのことです。これは、文化を“見せ物化”しトレンド化してしまう表現ではないかという議論を再燃させています。

この件は、SNS発信が盛んなインフルエンサーやブランド、旅行投稿者が「異文化を紹介・体験として発信する」際に直面する “表現の境界” を浮き彫りにしています。たとえば、文化的背景を理解せずに記号的シーンを撮影・投稿することが、単なる「観光スナップ」から「文化のステレオタイプ的提示」へと変わってしまう可能性があるためです。

今後、インフルエンサー活動においては、フォロワー数やバズよりも文化理解・リスペクト・オーセンティシティが重視される動きが強まると見られています。異文化を楽しむ姿勢は歓迎されますが、「楽しめばそれでいい」という表現だけでは通用しなくなってきているようです。


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